こんにちは、ハカセこと板垣です!
モノトライブブログ第二回、今回はイラスト担当の私が「ガラスペン」を紹介したいと思います。
ガラスペンってどんなもの?
みなさん、ガラスペンって、実際に使ってみたこと、ありますか?
名前は聞いたことがあっても、使ったことがある人はなかなかいない……むしろ、実物を見たことすらない画材なんじゃないかな、と思います。
ガラスペンは、その名の通り、ガラスでできたペン。
こんな感じのものになります。
分かりますかねー、これ……。
本体が透明なので、なかなかキレイな写真が撮りにくいんですよね。
これなら分かりますか?
どうですか、この美しさ!
「ペン先だけがガラスで、軸は木製」という量産品もあるんですが、基本的には、全てがガラスでできた一点物になります。
いわゆる、工芸品ですね。
画材としての描き味もさることながら、眺めているだけでも楽しい、それがガラスペンの魅力の一つだと思います。
ガラス製なので、落としたらそれで終わり、という怖さもあります。
またこいつが、机の上で転がるんですよね……。
普段はケースに仕舞っておいて、ここぞというときに取り出して使うイメージ。
お店でも、ケースと一緒に売っている場合も多いです。
ガラスペンは、ペン先に細い溝が入っていて、そこにインクが溜まる仕組みになっています。
液体のインクなら何でも使えます。
私は、万年筆用のインクを使用しています。
万年筆インクって瓶が美しいものが多いので、つい集めたくなっちゃうんですよね。
コレクターズアイテムとしても、おしゃれ!ですし。
ガラスペンってこんな描き味
さて、実際の描き味はどうなんだ?
とお思いでしょうが、これがけっこう、色々な表情が出せて面白いんですよ。
ちょっと、ペンと筆の中間みたいなタッチで、面白いでしょう?
ガラスペンは、もちろんガラスでできているので、それ自体には柔らかさがありません。
つまり、この線の強弱は、筆圧というわけじゃないんです。
ペンの倒し方や、インクの溜まり方で強弱を付ける感じ、と言えばいいでしょうか。
溝にインクが溜まっているだけなので、インクをいっぱい付けるといっぱい出てくる……ということなんですが、それだけではないアナログなファジーさがあって。
自分でもコントロールできない予測不能な描き味になるのが、またワクワクします。
これはインクの種類にもよりますが、ベタの部分が滲んで水彩のような表情になるのも面白い。
そもそも、粘度のあるインクはガラスペンに吸い上げられないので、インク自体にこういった濃淡の表情がある、サラサラしたものを使用するのが一般的。
そうすると、ベタ面にこういう濃淡がつくんですね。
これはなかなか、デジタルでは出せない味です。
ペン先の側面に彫られた溝にインクが溜まっているので、寝かせて使うとそのまま太い線が描けます。
「硬いガラスのペンで描いた」って、言われなければ分からないと思いませんか?
こういう細い線と太い線を、同じペンで一度に描ける画材って、なかなかほかにはないと思うんですよね~。
こんなかんじで、ガラスペンは、
見て楽しい、
描いて楽しい、
持ってるだけで楽しい。
そんな画材だと思います。
まとめ
さまざまな画材を使うことは、そのままイラストの引き出しが増えることにつながります。
一つの画材を突き詰めるもよいですが、新しい画材に手を出してみるのも、新しい発見につながってワクワクします。
仕事で描くイラストの多くはデジタルですが、私はやっぱりアナログが好きで、 できるだけ「紙に手で描く」という原点を忘れないようにしようと思っています。
そうしてイラストを描くのも、デザインをするのも、コードを書くのもすべては「ものづくり」。
そんな、「ものづくり」の感性を失わないように、これからもいろんな画材を試して、いろんな引き出しを増やしていきたいと思います!
ガラスペンのイラストが気になった方は、
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ガラスペンで作品を作りました!
その他の画材も扱っています!
この記事を書いたのは
ENGINEER,ILLUSTRATOR
板垣 央
コードもイラストも。 かくことにはかかせません。
使用しているのはHTML/CSS/JS/PHPなどで、主にフロントエンドを担当。
美大出身・10年以上のデザイナー経験を活かして、デザインチームのサポートも行っています。
なかでもイラストは得意分野。精密なイラストから水墨画、水彩、マンガのイラストまで、業務・趣味問わずいろいろ描いています。
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