こんにちは。モノトライブ アートディレクターの河合ことスティーブ (あだ名) です。
タイトルを見てピンと来てくださった方はきっと同世代なのかなと思います。週刊少年ジャンプで連載していた漫画『キン肉マン』の有名なセリフです。
『キン肉マン』は週刊少年ジャンプにおいて、1979年から1987年まで連載。人間を超越したレスラー「超人」のキン肉マンことキン肉スグルが、友情・努力・勝利をテーマに、仲間の正義超人と共に、次々に立ちはだかる強敵とリング上で戦っていくプロレス系格闘漫画です。
実はこのキン肉マン、現在も連載中なのをご存知でしょうか?週刊プレイボーイにて連載中で、最新話をWEBで毎週無料で見れるのです!月曜更新なので、私は日曜日の23時59分には読むのをスタンバイしています。
舞台はもはや神との戦いになってきているのですが、往年のキン肉マンファンからは「今が一番アツい!」とtwitterでコメントが寄せられているほどの人気です。最新話ではあの超人とあの超人がまさかのタッグをくむことに!!
キン肉マン最新話はこちら
→https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/525762/
※注意:話は途中からなのでネタバレありです!!
キン肉マンといえば、正義超人や悪魔超人などたくさんの「超人(レスラー)」が登場するのですが、ほとんどの超人が読者の応募から採用されたキャラクターなのです。私は子どもの頃も絵が好きだったので当然応募していたのですが、当時は夢叶わずでした。しかし、いままた超人募集が始まっているのです!しかもはがきに直接書いて出版社に送るという、昔ながらの応募スタイルも変わっていません!またあの時の夢を叶えるチャンスが転がっているのだからやるしかない!
↑集英社 週刊少年ジャンプ 1984年35号の超人発表の画像を引用させていただきました。
というわけで前置きが長くなりましたが、キン肉マンの超人募集に応募してみたを今回のブログにしてみました。中2感満載でお届けします(笑
【何をベースにキャラクターデザインするか】
まずは友人から誕生日にもらった『キン肉マン「超人」(学研の図鑑)』(学研プラス)で超人の傾向と対策を練ります。
超人は何かのモチーフをベースに作られていますが、この図鑑ではそのベースをカテゴライズすることで整理しています。人間がベースの超人、虫がベースの超人、哺乳類がベースの超人、、など。くまもんやピカチューなど著名なキャラクターも同じように何かのベースを組み合わせたりしてできています。
図鑑を調べながらモチーフに悩んでいました。何かネタを探していると普段の生活もいつもより色々なものに目を向ける気がします。椅子をボーッと眺めたり、カメラをボーっと眺めたり、妄想にふける日々。
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デザインする上で心がけたいこと
■ 作者の気持ちになると、細かい模様とかがある超人だと毎回描くの大変そうだから避けた方が良いかも
■ できるだけみんなも知っているモチーフ
■ 必殺技をたくさん持っていると使いやすそう
■ (個人的に) B級超人を作りたい
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会社のブログをふと見返し、CDOみやまのブログを読んでいたら発見しました!!
「コーヒーミル!!」
いいかも!!手で回すハンドルとか、粉のポケットとか、豆を攻撃に使ったりとかいいじゃないか!と。超人図鑑を逆引きしてもこれはいまのところいません!ティーパックマンやステカセキングのような超人をデザインしたかった私にはドンピシャはまったモチーフでした!モチーフが決定しました!
【キャラクターに肉付けをする】
キャラクターはただ描くだけでは命が吹き込まれません。そのキャラクターが愛されるためには運用方法ももちろんですが、そのキャラクターがどのような生い立ちでどのような性格をしているかなど、ストーリーが書けると体温が生まれ、愛着が湧いてきます。昨今話題の「鬼滅の刃」はメインキャラクターはもちろん、敵側の鬼にまでそれぞれの生い立ちなどの過去を描き、キャラクターに厚みを出しています。ということで、名前やストーリーを考えてみました。
<名前と情報>
Mr.Mill (あだ名:MM)
必殺技:「地獄のクラッシュ」「異次元ポケット」
身長:190cm
体重:500kg
超人強度:250万パワー
出身:メキシコ
<ストーリー>
このミルの持ち主はコーヒーを飲みながらルチャを観戦するのが好きだった。ミルもルチャの観戦は大好き。ところがある日電動のコーヒーマシンがやってきて、すっかり使われることがなくなったミル。役目を終え、忘れ去られていったミルはもう一度主人に目をむけてもらいたい想いから超人になることを決意。ルチャで勝ち続ければTVにも出演できるし、いつか主人の目に留まる。その想いを達成するためには勝ち続けるしかない。勝つためにはどんな手段も厭わないミルはやがて残虐超人に身を染めていく…。
こんなストーリーが背景にあるだけで、少し愛着がわきませんか?もしもこれをゆでたまご先生 (キン肉マンの作者のペンネーム) が読んでくれたら、背景が無いよりも採用率がアップする、、気がします。。お願いします。。というわけでストーリーが簡単にでもできたので、作画します。
【イラストを描く】
頭はコーヒーミルの皿部分、動体をポケットの部分に。ルチャが好きなのでルチャのマスクを顔にかぶっています。残虐超人らしくするどい目に。ハンドルの先っぽにも顔があり、これが実はミルを悪に染めてきた「悪い心の部分」。手や足にはコーヒー豆が入る保存用の缶を装着させました。ここから豆を補充し、攻撃にいかす。攻撃にも防御にも使える。
必殺技は
プロペラグリップ:高速でプロペラのようにハンドルが回転する。リーチが長いので近づきづらい。
地獄のクラッシュ:体ごと粉砕機で粉砕してしまう技。骨も残らない
異次元ポケット:ポケットは異次元空間につながっており、入れられたら二度と戻ってこれない。本人もどこにつながっているかわからない。
魅惑の香り:ミルが特殊調合したコーヒー豆の良い香りをかがせることで、気力を失わせる
粉末目隠し: 砕いた粉を霧のように撒き、相手の目を錯乱する
技もたくさんあり、超人らしい超人になったと思います。色はphotoshopで着彩しました。というわけで長くなりましたが、完成です!残虐超人「Mr.Mill」の誕生です!
この超人を応募しました!結果はどうなるかわかりませんが、期待して待つことにします。返事がありましたらまたブログに書こうと思います!
ゆでたまご先生!デザイナーとして働いて、子供の頃と比べればスキルが上がったと思っています。今度こそ。。!何卒。。。そして、、
モノトライブでは超人のデザイン…ではなくキャラクターデザインも承っております。いつでもご相談をお待ちしております!長い記事になりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!
この記事を書いたのは
ART DIRECTOR, DESIGNER
河合 慶之
ほんのひと匙のお砂糖のようなデザインを
ほんのひと匙のお砂糖があるだけで
苦い薬も飲めるのよ
ほんのひと匙のお砂糖があるだけで
苦い薬も 簡単に飲める
なんとも愉快な方法で
(メリー・ポピンズ)
そんなひと匙のお砂糖のようなデザインを目指しています。
でも、コーヒーはブラックと決めています。
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