こんにちは、ハカセこと板垣です!
いろいろな画材を紹介する私のブログ。第3回ですが……「筆と墨」です。
え? 普通じゃん?
とお思いでしょうが、今回はどっちかと言うと、書き味というよりも商品のご紹介です。もう少しお付き合いくださいまし。
偶然見つけたちいさな宇宙
先日、二子玉川の伊東屋に行きまして。
別の用事で買い物に行ったんですが、ついでになんか面白い画材とかないかなーと思いながら店内を歩き回っていたところ……書道エリアで、こんなものを見つけました。
これ、何だかわかります?
まぁ、「書道具」って書いてあるので、想像はつくかと思いますが。
早速、開けてみましょう。
これを……
こう……
ぱかっと。
ふぉおぉお!
見てくださいよ、これ!
「携帯用の書道セット」、と言ってしまえばよろしいんですかね?
とにかく、この小ささ!
手のひらに乗る書道セットなんて、初めて見ました。
もう、最初にフタを開けてみた瞬間に、心をグワッと掴まれて、迷わず買ってしまいました!
……いや、本当は迷いました!
嘘ついてすいません!
だって……
……見るからに、すっごく、書き辛そうなんですもん!
見てください、この筆。
こんな頼りない筆で、なにが書けるか不安になります……。
いや、私は字が書きたいわけじゃなくて、あくまで「絵」を描くわけです。
筆のコシのなさも、穂先のばらつきも、小さくてコントロールが難しいサイズ感も、すべて「味」に変換してしまえばいいのです。
なんだって「言ったもん勝ち」です!
さっそく描いてみる
ということで、まずは墨を磨ります。
よく考えたら、墨を磨る時点で水が必要だから、これだけ携帯してても描きたいときに描けないじゃん……。いや、水なんてどこでも手に入るし、いいのかな。
ああ~、小さい、磨りにくい……。
磨り終わりました。
では、早速描いていきましょう。
筆の描き味なんて、わざわざ説明するまでもないかと思いますが、まぁ、小さい筆は小さい筆なりに、いろいろ描けて楽しいです。
この小さな硯では用意できる墨が少ししかないので、穂先にたっぷりつけて描くよりも、あえて少なめの墨で、カスレを意識して描いたほうが面白いかもしれませんね。
どっちにしても、正直……穂先が揃っている上等な筆ではないので、小さい筆のくせに、あまり細かく丁寧な描線を描くのには向いていません。
だったら、あえて荒っぽく描いたほうが、「ぽい」感じになりますね。
小さなものを愛でる気持ち
というわけで、実用性よりも見た目で衝動買いした「書道具」をご紹介しました。
いま見ても、佇まいは素晴らしいんですよね。
やっぱりこれは、書くためというよりも飾るためのものって印象です。
小さなものを愛でる気持ちって、大なり小なり、みんなが持ち合わせているものかな、という気がしています。
ドールハウスもジオラマも廃れない趣味ですし、普通の家電や日用品をリアルに縮小したガチャガチャがたくさん売られているのも、ひとえに買う人がいるからです。
豆本とかもありますよね。ああいうものに心が震える気持ちって、きっとみんなが共感できるものかと思います。
だから、描き味なんかはどーでもいいんです! 今回は!
いや、良ければ良いに越したことはないんでしょうけども。
単純に、「持ってることが楽しい」。そんなアイテムのご紹介でした!
その他の画材も扱っています!
この記事を書いたのは
ENGINEER,ILLUSTRATOR
板垣 央
コードもイラストも。 かくことにはかかせません。
使用しているのはHTML/CSS/JS/PHPなどで、主にフロントエンドを担当。
美大出身・10年以上のデザイナー経験を活かして、デザインチームのサポートも行っています。
なかでもイラストは得意分野。精密なイラストから水墨画、水彩、マンガのイラストまで、業務・趣味問わずいろいろ描いています。
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