こんにちは!
何やらせても何とかする
しょうへいです。
自他ともに認める多趣味の僕ですが
上位に君臨し続けるのが「歌」でございます。
音楽系サブスクが世に出回ってからは
邦楽、洋楽、古いものから、最近の曲まで
まさに毎日毎日漁りまくっております。
特に洋楽は、歌詞を調べると
文化の違いや背景などに触れる機会も多く
想像以上のインプット量があり、よく好んで聴いています。
そして、いつの時代も素晴らしい楽曲が生み出されていく中
長年思い続けることがあります。
(洋楽、意味がわかればなぁ…。)
そうなんです。英語ができない僕は
歌詞を調べて初めて内容の濃さに驚いたりするわけで、
邦楽のように、聴きながら情景を思い浮かべて感動する。
みたいなことができないわけですよ。
映画もそうで、俳優の声で観たいから字幕で観るのですが
字幕を読んでる瞬間は、映像に集中できてないわけで
(英語、意味がわかればなぁ…。)
と、日々思いながら生きてきました。
「世はまさに、大グローバル時代!」と
あちらこちらから聞こえ始めてから、すでに数年経っております。
そんな時代の流れもあり、我が家では、
これからを生きる娘に「選択肢」を持たせようと英語を習わせはじめました。
自分も妻も、話すどころか聞き取れないのに。
そんなようではいかん!と、重い腰を上げ
35歳にして英会話を始めたのです。
まぁ、いろいろと子供のころ学校で受けていた内容から
教材も進化しており、理論的に学べるので
当時の勉強方法と比較すると、圧倒的に理解も早い気がします。
楽しく英語を学ぶなかで、
気づくことや見えてくるものが
たくさんあるわけですよ。
長い前置きですが、ここからが
みなさんに伝えたいことなんです。
それはですね。
EMINEMの凄さ。
ジャンプ率がかなり高いのは承知しています。
ただそこを補足するとただただ長くなってしまうので
そこは、どうかうまいこと納めてください。
30代の方であれば一度は聞いたことがあるであろう
EMINEMの”Lose yourself” という楽曲がありまして、
当時高校生だった僕は、
「何言ってるかわからんけど、かっけー!」とか思ってました。
EMINEM主演の半自伝映画である『8mile』にも採用された曲です。
ひょんなきっかけで、その曲を思い出し
英語の勉強がてらに、歌詞を分解、
発音などを分析していったんですよ。
そしたらね、
20年越しに気づいたEMINEM兄さんのヤバさ。
ヤバいヤバいと聞いていたけどここまでとは。
それをね、少しでもみなさんに伝えたくて、
今書いています。
では参りましょう。
以下 “Lose yourself” 解体新書の始まりです。
まずは訳から
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His palms are sweaty,
奴の手は汗でぐっしょり
knees weak, arms are heavy
膝は震えて腕も重たい
There’s vomit on his sweater already,
その上、着ているスウェットには
mom’s spaghetti
ママのスパゲティを吐いてやがる
He’s nervous, but on the surface
緊張しまくり、けどパッと見は
he looks calm and ready
落ち着いて準備しているように見える
To drop bombs,
そう会場を沸かせるための
but he keeps on forgettin’
だが奴は忘れたまんまだ
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『8mile』劇中で
完全アウェイの状態でラップのステージに上がる
主人公の感情が生々しく表現されています。
この部分を実際に発音してみたときに気づいたんです。
(同じ音が続いてる気がする)と。
まず、ラップには韻(ライム)
という概念があるのですが、
簡単に言うと共通の母音を使うことで
リズムや特徴を出すテクニックです。
例えば、
アイス(母音:あいう)とマイク(母音:あいう)
爆発(母音:あうあう)と格安(母音:あうあう)
みたいな
その目線で歌詞を見ていくと
palms(パームス)の母音は
[ɑːm]アーム が含まれています
sweaty(スウェティ)の母音は
[e-i]エイ が含まれています
で、ここからは韻踏んでる場所をマークしていきます。
ほぼほぼ全体通して韻(ライム)が踏まれていることがわかります。
お分かりでしょうか、これをストーリーのある歌詞の意味を保ったまま
同じ母音をチョイスして構成しているわけです。
すでにヤバすぎるんですが、
ここからなんですよ。
どんどんいきましょう。
[ou]オウ
[au]アウ
で構成された部分です
ほぼ全文に入っています。
もちろんこちらも言葉遊びだけではなく
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書いた歌詞を忘れたままだ
観客たちは騒ぎ始める
口を開いても言葉は出てこない
息が詰まる、みんな嘘だろと嘲笑う
時計の針は止まらない
はい時間切れ!
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ちゃんと臨場感のある意味になっています。
全部解説すると、ものすごい長さになるので、
次で最後にします。
[æ-ə-i]エア-ァイ-イ
[ou]オウ
のパート。
もう、
踏んでないとこが無いやん……。
特に
gravityグラビティ と
Rabbit, he ラビヒー
mad, but he マバヒー
で踏んでくるとか
エグすぎませんか? ヤバくないですか?
これが一曲終わるまで怒涛の韻踏みが続くわけです。
そりゃ世界からのプロップスも得るわ得るわ。
人間技とは思えない……。
少しでも伝わると幸いなのですが……。
これはもう、人類史に残る名作だと思うんです。
英語の話から韻の話になりましたが、
英会話がこのヤバさ、凄さ、素晴らしさを
知れるきっかけになったのは間違いないです。
そして何より、気づけてよかった!
様々なことに言えますが、
表面的に知っていることって薄いんですよね。
そしてそういう話題って話せば話すほど
薄いのがバレる。
知る→理解→実践することで、
深みに触れることができると考えています。
深みに触れた数だけアウトプットにも影響を及ぼします。
良質なモノづくりにつながるよう、
あらゆる方向への探究心は持ち続けようと
改めて思いました!
英語おもしろい!
この記事を書いたのは
PLANNER
中岡 翔平
なにやらせても、なんとかする
好奇心旺盛で、「興味が湧いたら飛びこもう!」がモットー。
紙・web・写真・映像など、幅広い媒体を扱い、知恵と工夫でカタチにする男。
ものづくりの現場を経験してきたからこそ、現場とクライアントをスムーズにつなげ、“つくれるプランナー”として企画から納品までをスムーズに進行します!
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