はい!
ハカセこと板垣です。
今回の画材は、「枝」です。
ん?
なんですか?
「枝」ですよ、だから。
え・だ。
枝で絵を描くってどういうこと?
どういうこと?
って言われても、そのまんまですけども。
今回、どうして「枝」なんかで描くことになったのか、という経緯をご説明しますと……
毎回、いろんな画材を試してみているこのブログですが、
ちょっと新しい画材に手を出すには、お財布の具合が、寂しい感じだったわけですね。
……まぁ、21年使った洗濯機が、とうとうぶっこわれたからなんですけど。
で、金をかけずにブログのネタを探さなきゃいけないけど、どうしたらいいかな~
なんて思っていると
おお
これですよ。
これでいいじゃないですか。
初めて使う画材です
画材?
当たり前ですけど、落ちてる枝を使って絵を描くのは初めてです。
イチョウの落ち葉に埋もれていたので、たぶんイチョウの枝だと思うんですけど、
詳しくないのでなんにもわかりません。
おあつらえ向きに、先が細くて、以前使った「竹ペン」っぽくなりそうな予感。
また、反対側の根元の方も、折れた繊維が、なんかバサバサになっているのでちょっと筆っぽいですね。
この両側を使い分けながら絵を描いてみましょう。
まず、どんなタッチになるのか、試し描きをします。
彼を知り己を知れば百戦殆からず、です。
インクはある程度、量をつけないと描けなさそうだな、と思ったので
瓶の深さがあるこいつを使います。
とぷん
細い方は、こんなかんじ。
確かに、以前の竹ペンのタッチに似てます。
バサバサな方は、こんなかんじです。
筆っぽい、といっても筆ではないわけで、かなり独特なラインになります。
穂先がまとまらないので、細かい線と太い線の融合みたいな感じになりますね。
総じて、素朴な味わいと言ったらいいんでしょうかね。
枝が長いので、ちょっと軸の方を持てば、ペン先のコントロールが失われて
いい雰囲気のイラストが描けそうです。
というわけで、さっそく描いてみましょう!
絵を描く
モチーフは何にしようかと思いましたが、「木」を描いてみようかなと思います。
「枝」で「木」を描くって、なんか面白くないですか?
なんかフラクタル的というか。
いや、フラクタルではないか。
ちなみに完全に頭の中の想像だけで描くので、植物学的な正しさは何もありませんので、あしからず。
というわけで、白い紙に対峙して、例によって下描きもせずに
いきあたりばったりのドローイングです。
まず、太い方を使って、手前の幹を描いていきます。
かすれる感じを利用して奥行きなんかも出しつつ。
どうせ細かい描写なんか出来ないので、ざっくりざっくり、大きなストロークで描きます。
そのあと、細い枝を、細い枝で描きます(わかりづらい)。
太さの緩急で距離感を出すことで、深さのある空間を描きます。
いつものことですけど、見ての通り、指先が写っていないくらい離れたところを持っています。
こうすることで、アンコントローラブルな描線を生み出そうとしたりしなかったり。
地面をちゃんと描こうとしたんですけど、
うまくいかなかったので一気にベタで塗ってしまいました。
こちらが動画です!
完成しました
こんなかんじです!
まぁまぁ、どうせ細かいことはできないんで、
こんなもんかなと思います。
かすれとかインク溜まりとか、不確定な感じが
雰囲気出てるんじゃないかと思いますがいかがでしょ。
しかし今回こんなものを画材に使ってみて、
「どんなものだって、インクつけりゃ絵が描けるな」
と改めて思った次第です。
「画材」という言葉に振り回されることなく、
発想豊かに身の回りを見渡せば、絵なんていくらでも描ける!
……いや、限界はあるんでしょうけど、
そう気付かされた今回のブログでした。
その他の画材も扱っています!
この記事を書いたのは
ENGINEER,ILLUSTRATOR
板垣 央
コードもイラストも。 かくことにはかかせません。
使用しているのはHTML/CSS/JS/PHPなどで、主にフロントエンドを担当。
美大出身・10年以上のデザイナー経験を活かして、デザインチームのサポートも行っています。
なかでもイラストは得意分野。精密なイラストから水墨画、水彩、マンガのイラストまで、業務・趣味問わずいろいろ描いています。
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