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へのつっぱりはいらんですよ!「ボツ超人のキン消し」作ってみた

ブログ担当:河合 慶之(ART DIRECTOR, DESIGNER)

こんにちは。デザイナーの河合ことスティーブです。
前回は、超人Tシャツの図案を考えてみました。
印刷に進めてみたのですが、オンデマンドの印刷で思ったほど色がしっかり出なかったので、刷り直しを検討しています。
今回のブログでTシャツのご報告ができればと思ったのですが、もう少々お待ちください。すみません!

というわけで、ネタを改めまして、
「ボツ超人のキン消し作ってみた」
とさせていただきます!

「キン消し」とは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターの形をした軟質塩化ビニール製ミニフィギュアです。材質が消しゴムっぽいのでキン消しと呼ばれています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08ZC57CJS/ref=sr_1_28?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%AD%E3%83%B3%E8%82%89%E3%83%9E%E3%83%B3+%E6%B6%88%E3%81%97%E3%82%B4%E3%83%A0&qid=1616047974&s=hobby&sr=1-28

「消し」と名付けられてはいますが、文字は消えないし、キン消し自体も汚れます。消しゴムとしての機能は全くありません。
キン消しは昭和50~60年代くらいの間に大ヒット。小学生の頃の私のクラスでは、いかにキン消しをたくさん持っているかで集まる尊敬度が違ったように思えます。キン消しの交換を通して交渉の大切さも学んだような気がします(笑
というわけで私の考案したボツ超人「ミスターミル」を、今回は「キン消し」にしてみました!
美術学校では得意ではなかった立体造形への挑戦です!

↑ボツになった超人「Mr.Mill」

 

造形素材との格闘
売られているキン消しは型を使った大量生産のものですが、今回はそうはいかないので、粘土で1点ものを作ります。キン消しは高さ4cmほどです。細かい造形となるので、硬めの粘土を選びたいと思い、ステッドラーから出ている「FIMO」を選びました。
https://item.rakuten.co.jp/shugale/284616/

発色もとても良く、硬めの粘土が好きな方にはおすすめです。オーブン粘土なので、熱すれば固くもなります。
赤がステキだったので、赤を購入しました。
土台となる胴体をまずは作ります。四角でできているのでわりと作りやすいですが、FIMOはなかなかに硬いです。女性はわりと大変かも…。

まずはざっくりとでもイメージを作っていきます。
手や腕、頭とどんどん付け足していきます。

胴体には引き出しや模様があるので、細かい彫りができる「針」や「楊枝」「カッター」などを適材適所で使っていきます。細かい模様や手のこぶし、顔など小さな部分がやはり難しいですが、なかでも角をきれいに出すことがとにかく難しいです。手作業なので、エッジはどうしてもやわらかくなってしまいますが、それは粘土造形の味と考えています。下絵的に組んでみた造形から使えそうな部分はそのまま使い、足した方が良いところは新たに足したりを試みます。指紋や、削った細かいささくれのある部分などは、綿棒を水で濡らし、綺麗にコツコツ丁寧にならしていきます。


完成
丁寧な作業を重ね、完成です!
キン消しといえばこの手のポーズなのですが、なんだか小脇がしまってチャーミングになってしまいました。偽物キン消し感が少し否めません(笑 キン消し自体は実際のキャラクターをデフォルメしたものなので、少しかわいくなってもこれはこれで良い気がします!

感想
私のデザインした超人「ミスターミル」は採用されずでしたが、こうして形にしていくとキャラクターが存在している感や愛着も増していきます。キャラクターは絵だけでなく、ストーリーやキャラクター性、造形物に展開されるなどして、さらに人に愛されるものになるんだなと改めて思いました。もちろんデザインの軸と大きく並行して、いかにたくさんの人に認知されるかも大事です。
「作るチカラ」と「伝えるチカラ」どちらもとても大切ですね。
ミスターミルにはまだまだ課題が多いです(笑

久しぶりの立体造形でしたが、とにかく小さいものの造形は大変です!立体造形を生業としている作家さんたちに拍手!!!

この記事を書いたのは

ART DIRECTOR, DESIGNER

河合 慶之

ほんのひと匙のお砂糖のようなデザインを
ほんのひと匙のお砂糖があるだけで
苦い薬も飲めるのよ
ほんのひと匙のお砂糖があるだけで
苦い薬も 簡単に飲める
なんとも愉快な方法で
       (メリー・ポピンズ)

そんなひと匙のお砂糖のようなデザインを目指しています。
でも、コーヒーはブラックと決めています。

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